世田谷物語1-2
エロです。苦手な片は…以下略(^^;)
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「追い駆けないのか?」

「ああ?」

「いーんだよ、あいつはどーせ遠くにゃ行けやしねーんだから。」

誰も居なくなった家の中、座敷きの天上に響く二人の声。


「それより。」


「あんたこそ随分余裕みてーじゃねぇ?」

背中からのしかかる亮の重みに腕が震えた。

「…っ-」

エプロンの端から入り込んだ手が既に竜也を捕らえて、緩くそして強く握り込んで来る。

「ここだけじゃ足りないってか?」

「ちがっ!あぁっっ」

ドクンっっと波打った身体と一緒に白濁の液が溢れ出ると、それを待っていたかの様に手の平が堅くなり始めた竜也を意地悪く幾度も上下して、濡れた音を響かせた。

親指が裏筋を下から上へとなぞりながら先の方へ絞り上げる様に力を込める。

「あっ…っ…めろっ…?」

「何だ?聞こえねーな。ホラ開けよ。」

パンっと股を叩いて両足を開く様に命じるが、膝に引っ掛かるズボンがじゃまで思う様には動けない。

後ろから竜也の腹を抱え込んでいた手がシャツのボタンを外し中へと入り込み、おしおきとばかりに強く突起を摘まれる。

「いっ…つ…っぁ」

「この淫乱。」

ビクリっと総毛立つ肌。

言いながら震える身体を更に抱き込んで、喉の奥で笑う。

耳もとで吐息と共に亮の声が聞こえると同時に下の入り口につーっと濡れた感触が走った。

−−−!!

「止めろっ!それだけはっ…っ!」

「うるせーな。」

既に力の入らない両腕をぐいっと後ろ手に取られてがくんと前野めりに折られる身体。

もう一度制止しようと振り向いた瞬間。

グブっと下から音がして。

悲鳴と共に竜也の顔をが歪んだ。




「っ…ん…っ・っく・・」

はーはーとせわしい息遣いが天上へとこだまする。

中に入った指がくちゅくちゅと音をたてる度に、時折小さな嗚咽が漏れる。

突き出されて濡れて行く場所に亮にの視線を感じて身をよじるが、しっかり縛られた腕じゃびくともしない。

「さすが新婚さん、さっきまでナニしてましたって証拠が溢れて来るぜ。」

びくりと震える竜也。かっと体温が上がって行くのが判った。

しかし身を焼くような屈辱が結局余計その肌を鋭敏にさせてしまう。

指を引き抜くと、父親のものであろう残骸が竜也の体液と混ざってトロトロと流れ出て来た。

「!…めろ…もっ…」

しかし言葉が終わらない内に、そこがくいっと広げられ。

生暖かい…舌の感触。

「う…っ・あっ・・ああ」

戦慄にたまらず声を上げた。

片手で腰を抱え込むと、わざと音を立ててそこを解していく亮。

「何感じてんの?」

ククっと笑いながら前に握ったモノの先端を親指で塞ぎながら、ぎゅっと握り込む。

「ああっーー!!!あ・・あっ」

強張る身体。その瞬間きつく締まったそこから舌を引き抜いた。

唾液が透明な線を引く。

「あっく…っ…ぅ・」

再び竜也の背中に頭を付けた亮がこらえ切れないと言った様子で低く笑っているのが判った。そうしながら手の中の竜也を好きな様に嬲る。

畳に垂れて染みを作って行くのが、唾液なのか涙なのかもう判らない。


ドクンと心臓の音が耳の中で一際大きく聞こえた瞬間、強張った身体の力が一気に陥落したて、畳へと崩れ落ちた。


荒い息をつきながら呼吸を整える。後ろから亮の声。

「おい。」
「欲しいだろ。」

薄く目をあけると自分の指に付いた竜也の体液を口に運びながら、こちらを見下ろす亮と目が会った。

「ーーー!だ・・れがっ!!…」

息もさえざえになりながら頬を高揚させて睨み返して来る竜也を眺めて…

「ふぅん。」

「じゃ、いいんだな。」

!!

言い終わらない内にぐっと身体を持ち上げられて、今度は亮の腕の中に居た。

後ろから片口に顔をだし、耳もとで嘲笑う亮を睨み付けた。


脱がされたズボンと黒のセーターが床に放り出され、脱げかけたYシャツとエプロンだけをまとった竜也の姿が、それはそれで扇情的だった。


1本。2本。増えて行く指が出入りを繰り返す度に架橋が漏れる。

「あ…ああ…ぁあ・…あ」

「ぃっ…・・あぁ・・あ」

じゅぶじゅぶと耳を貫く擬音に顔を歪めながら頭を振る竜也。

「ど?気持ちい?」

首筋に唇を這わせながら聞いてみる。

「っ…け・・ん…な」

だがどんどんすべリのよくなって行く中が、言葉より確かな返事を亮に伝えていた。

さっきまで見せた抵抗も既に無くなって、奥まで差し入れると鳴きながら素直に仰け反る身体。

面白いおもちゃを手に居れた様な高揚感が亮を支配して行く。


「っ!?ーーー…・・ぅ」


突然の事に竜也の目が見開かれた。

挿入とも違う感じた事のない奇妙な圧迫に、下股を見るがエプロンで隠れて何が起こっているか竜也にも判らない。

ちょっと振り向いて亮の顏を確認するが、特にニヤ付いてもおらず振り向いた頬に口付けられる。

だが。

「今4本目、これで最後。」

びりっと言う感触と共に指が増やされた。

「ちょっ…無理・・言うな−−!!!」

「ああっ!」

「あああっ…っあー−ーー−っ!」

絶叫が響き渡る中、直も奥へ進んで来る亮の腕に声を失う。

内股に流れ出た生暖かい幾重もの血の流れを感じる。

「ひぃっ」

と鳴いたきり、がくんと自ら前のめりになった竜也を見てやっと亮が手を止める。

『限界か?』

『流石に手首はむりか…。』

と再び身体を支え起すと背中にびっしり嫌な汗をかいて、

そろそろとエプロンをどかすと、ボタボタと血と内液の混ざった汁が畳に垂れていた。

気は失ってないが、首筋から背中までびっしりと嫌な汗をかいてうなだれる竜也。

閉じた目蓋から幾重も流れる涙の後。

ゆっくりと腕を引き抜く。最後の所がずるんと行くと、一度片を強張らせてからそのまま竜也は崩れ落ちた。


「おっと。」とそのまま一度身体を畳の上に寝かすと。

血の付いた指の先をちょこっと舐めながら、険しい顔で息を整える竜也を上から見下ろしていた。

時々小刻みに震えの走る身体。

横たわった時に横に流れたエプロンのせいで丸出しになった腰から、その割れ目から流れた血の後が良く見えた。

亮の視線からはっとそれに気付いた竜也がエプロンで隠そうとするが、

その手を再び亮に掴まれる。

嫌だと言う暇もなく。今度は仰向けに去れて彼がのしかかって来る。

「あ……。」

堅くなったそれをあてがわれると痛みながらもそこは素直に反応してしまう。

『こりゃまた仕込みの良い事。』

あのむっつりスケベめと親父の顔を思い浮かべながら、

痛みに顔をゆがめる竜也に、今度はゆっくりと入って行く…




「なーんちって。」と。


青ざめる竹巳を前に、小芝居を終えた雄一郎がからかう様にその顔を伺う。

「よくもまあそんなこと。」

開いた口の塞がらない竹巳の代わりに、奥さんの平助さんが呆れた顔で横から突っ込む。

隣の鳴海さん家に駆けこんだはいいが。…来る家を間違えていた。

「…俺、そろそろお暇します!!」

「え?あっ、ちっと。スイカ食ってきなよ。」

「すいませんっ!」

弾かれた様に席を立つと慌てて門を飛び出して行く竹巳を2階のキッチンからあーあと眺める。

「何だあいつ?冗談だったのに。」

と「?」顔の雄一郎をちらっと見ると。

再び溜め息を付く。

あーあ。だんだん父親に似てきやがったよ。





「ただいま!」

勢い良く駆け込むと、「おお、お帰り−」「お帰りなさい。」

と普通に返事があった。

ほっとして、上がり込んで行く。

「・・・お義母さん、コレ。」

とちょっとテレながらサロンパスを差し出す。さっき隣の奥さんに貰った物だった。

いくらなんでも言い訳無しには帰れなくて…。

水を使っていた竜也がちょっと驚いた顔で「ありがとう。」と言うとエプロンで手をふきながらこちらへやって来た。

台所のテーブルに居座ってつまみ食いをしてた誠二に「何それ」と言われながら、今日会った事を普通に話してた。

「・・・・。」そりゃそーだよな。

ホント…バカみたい・・・。

あんなにも慌てた…しかも雄一郎の言う事にまでマジになって飛んで来た自分に恥ずくなりながら。

2階へと上がって行った。





次の日。

洗面所から出て来た自分のちょっと前を台所から出て来た亮がさえぎって行く。

ちょうど親父が出かける所で竜也が玄関まで見送りに出て来ていた。

「兄貴、もう行くの?」と声をかけかけたその時、

後ろから近付いた亮が竜也の腰にぽんっと腕を回す、…多分昨日打った場所に。

親父は靴を履く為にちょうど後ろを向いていた。

「もう。」と言う顔で竜也が振り向いた瞬間、角度を付けて口付けたのだ。深く。

一瞬の事。

驚いた顔をした義母の横をすっと亮が通り過ぎて行く、

と次の瞬間には「…言ってらっしゃい。」と竜也も普通に返していた。

振り返る事無く亮が玄関からすり抜けて行く。

その場で凍り付く竹巳の前で。

一時遅れて「じゃあ」と振り向いた父と何事もなかった様に会話をかわす2人。

コレもまだ夢であって欲しいと思った。





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ちょっと読み返す時間がないので、不安ですが。後で手直ししておきます;;
最近流血多いですね…同時期の話はネタがかぶってしまうのです(反省)































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