歪恋
性質的に指定を付けましたが、中身はそうでも無い、多分。
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掃除も終った3階最奥の男子便の前。
この時間、薄暗く人気も無くなるそこを竜也が通りかかったのは、いつも使ってる階段の工事が始まって、仕方なくのことだった。
長引いた委員会のせいで、部活の時間がせまっていた。
暗がり等かまっていられる分けもなく、早足でそこを通り過ぎようとした時。
「みーずーのーさん。」「?」
後ろからかかった声に振り向けば、思わず顔を歪めずには居られない程煙った、タバコの煙り。
幾人かの見ず知らずの上級生が、トイレの前に立って居た。
「何か?」
凛と響いた声に、顔の前に構えたタバコをずらして、くっと笑う。
水野竜也は、とにかく美人で有名なサッカー部のマネージャーで。清楚で上品なイメージの俗に言う優等生だったが。
お堅すぎて近寄り難いと言う理由や…男勝りに出来過ぎ…と言う事も相まって。
表立って彼女に言い寄れる男は少なかったし。
高嶺の花。と呼ばれる故の裏側には、正当な好意ばかりが寄せられている訳では無かった。
「可愛いね。」まるで、自分を上から下までなめ回すような視線。スカートの端から上がって来た視線はその顔で止まっていた。
不穏な空気に竜也が気持ち、引きかける。
…何なんだ?
「あんた桐原センセの娘なんだって?」夕日の落ちた廊下がぴりっと、張り詰める。
「それが何か?」
ぐっと険しくなったタツヤの顔を男達は楽しそうに見て居た。
見れば見る程見事に整った顔立。
「何か用ですか?」
「その気の強いトコが、またいんだよね。」
!?
「けどあいつの娘がこんな美人とは思わなかったぜ。」
ゆっくりと自分へ歩み寄って来た手前の男に言い知れぬ危惧を感じた竜也が身を引いた瞬間。
いつの間にか後ろから伸びて居た腕に、がっしりと胸ぐらを掴み上げられたのだった。
「何っ!!ちょっっ!」
岩の様に堅い大きな手の平に鼻まで塞がれて、もがく身体も物ともせずに狭い便所の個室に連れ込まれたのは、あっと言う間の出来事だった。
パタンと閉まったトイレのドア。無人の廊下は再び元の静けさを取り戻して居た。
「嫌だっ…ちょっ・・めろっ」「・・のっ・・あっつ。」
暴れれば暴れる程、手首が折れる程の握力で押さえ付けられて行くだけだった。
胸から剥ぎ取られた紺色の帯で手首をくくり、ちょうど壁から飛び出て居た古釘に引っ掛ければ、
ぐんっと後ろからのしかかる男の重みで身体が二つに折れて、とっさに壁のタイルに両手を付けば、嫌でも腰を突き出したカッコになる。
背中の上から覆いかぶさる様に密着する男から伝わる生温い体温を感じてぞっと背筋が波打つ。
ちゃりんと音を立てて、彼の金ネックが竜也の項を触って行った。
重みに耐えかねて便器を挟む無理な体勢で立っている両足が震える。
「水野さんて、頭も良いんだって?美人で、上品で、素行も良くて、パパの自慢の娘だねぇ。」
言いながらその手は竜也のセーラーの脇から入り込み、ブラのホックへと伸びて居た。
ごつい手の平が、なめらかな肌の感触を味わいながら幾度も腹やウエストのくびれのラインをまさぐりながら、ゆっくりと上がって来る。
時折項をなめる舌の感触にその度にぞくりと鳥肌が立った。
「な…のつもり…?」
「何って言われてもね〜」同時にせせら笑う幾人かの声。
そして目当ての場所へと辿り着くと、両の房をブラの上から大きく揉んだ。
「へー見た目より、けっこうでかいじゃん。いくつ??」
耳に掛かる息から逃れようと緩く頭を振りながら…密着する生温い体温に込み上げて来る涙を、
耐えた。もう声は上げずに唇をかんだ。
奴の体臭とコロンの匂いが混ざって、男の匂いがやけに鼻に付いて、抗いながら底の方で微かに熱を帯びて来ている自分を全力で否定する。
きつく眉を寄せながら悶えている竜也に、横から眺めて居た男の1人が気付いて、胸をまさぐって居た男にぼそりと何かを告げた、と。
「!?」
ふいに胸に当たる冷たい感触。
次の瞬間、セーラーの中から力一杯ブラが引きぬかれて行ったのが判った。
後からそれが、小型ナイフだった事を理解する。
笑いながらそれで、固まるタツヤの頬を2度程ぺんぺんと叩いて行った。
「イイ子にしてれば悪さわしねーよ。」
ククッと笑う声、頭の上に響く潜めた息遣いと共に、ゆっくりとたくしあげたセーラーの裾から、
白い乳房が覗いた瞬間、
軽い歓声が起こる。
「さすが…水野さん。」
笑いまじりの、上ずった感嘆。
淡い色の先端を擦る指先、又離し。今度は指の間に挟んで軽く摘まみ上げる。竜也の顔色を伺いながらわざとゆっくり幾度も幾度も繰り替えされると、
「・・っ・・ぅ・…」
嫌でもそこが堅くぷつりと立上がって来て…
あまりのおぞましさに堅く目を閉じた。
「…・・ん…」
堅く結んだ唇からつい漏れた声。
背中にのさばる男が微かに笑ったのが判った。
一通りその白く柔らかな感触を揉みしだき、味わってから、
「ど?いいの?」
そう言いながら、今度はスカートの中に入って来る手を感じて、身をよじるが。
「!!」
首筋に当てらたナイフに思わず息を飲む。
「・・・……!!!!」
足の付け根の所から、角張った指先が下着の中に入りこんでくる、
「…っ」上げそうになる声を必死で押さえた。
びくりと反応した腰に自分でもはっとする。
「みずのさん。ここぐちょぐちょになってるよ。」
囁かれる声と同時に唐突に女茎を摘みあげられると上がる悲鳴をこらえ切れなかった。
「あ…つぅ…あっっいやっ…」
無意識のウチに流れる涙。
「ほら」
腕の動が早くなる。ぐちゅぐちゅと派手な音を立てて、竜也の淡いピンク色の突起が嬲られて行く。
「あ・・ぁ・・っくぁ」
たまらなかった。
身体を支配しようとする悦楽と、拒絶する頭。あまりの屈辱に心がバラバラになっていく。
流れ出した涙が止まらない。後から後から頬を伝って行った。
くぷっと小さな音を立てて竜也の中に入り込んだ指に、とうとう悲鳴をあげると、すかさず胸をいじくっていた方の手が飛んで来て口を塞ぐ。
「ったく、さわぐんじゃねーよ。処女でもねーくせに。」
!?
今までに無い荒い口調。向うにも限界が訪れている様だった。
「ほら、超良い音。判る?」
「い・・や・・だぁ…ああ・・ぁぅん…」
ローションでも使ったんじゃないかと言うくらいの、質量で体液が湧き出て行く。
出入りする指を膣壁が必至で取り込もうとする度に更に速度を増して行った。
竜也の状態なんてお構い無しに増えた指が突き立てられると、内壁に爪が刺さって、時折ズキズキ痛む程、しかし一時過ぎればそれさえももはや背筋をはい登る痺れに変わるのだった。
やがて、声もで無くなったのか、時だけの掠れた嗚咽になり。語尾が甘く後を引いていた。
指を引きぬくと同時にそこがちゅっとしまって、べとべとになった指と膣口を繋ぐ唾液の糸が、もっとと告げている様だった。
同じ様に息を切らした少々上ずった声が上から降って来る。
「パパが知ったら悲しむぜ。黎明潔白なマネージャーさんが、普段は犬猿の中を装ってる部のエースと、毎晩こんな事してるなんて知れたらよ。」
竜也の瞳が驚きに見開かれた瞬間、頭の上でプチッと言う音。
途端中腰から一気に下へと落とされる。
「ああっ!!!」
一瞬何が起こったのか、腕を縛って居た帯の破片が破れてまだ空に散って居た。
男の膝の中に座り込む形になった自分の中に…今一瞬にしてぐぶりと差し込まれた堅く熱したそれが何か、判断付かない程だった。
「あ・・・ぁ・・」
一瞬遅れて襲って来る強烈な痛み。
「うぁ、あ・あああっあーー!」
「いやだ・・っちょ・・・あ・・」
何の避妊具も付けて無い事を今さら思い出し、焦るが。止めれれるはずも無く。
柔らかなこの自らの肉壁に、意にそわない男のペニスが精を刻み付けて行くと思っただけで、頭が割れそうだった。
一切大きく突かれた衝撃に耐えかねて仰け反った瞬間、今度は別の男のそれが上の口へと差し込まれた。
「んぅっ・・・・っ」
喉の奥まで入り込みながら、出入りを繰り返すそれを、幾度も吐き気を催しながら飲み込む。
「ぅ…っく・・ぅ・・っ・ん・・」
卑劣な匂いが鼻をつき、ドロリとした液体が喉を伝って行った。
「う・・っく・・ぅ」
下からも上からも揺さぶられる身体。
腰から下の神経が麻痺した様に、もう何も感じなくなって行った。びちゃびちゃと耳を犯す音が遠くで聞こえる。
揺れて居た白い乳房をどこからか伸びて来た手が鷲掴み、馴れた感じで口付けるのを意識の端でぼんやり感じていたのだった。
気は失わなかった。ただ意識だけを切り離して。
竜也はそこに居た。
白く濁ってぼやける視界の上の方で、事を終えた彼等がそれぞれにゴチを付きながら、その狭く汚い個室から出て行くのが判った。
脱がされかけたパンティ−を膝の上に引っ掛けて、ぺタンと汚れたタイルの上にしりもちを着きながら、さり際に、何故か奴らが握らせて行った竜也のケータイを持ち上げて、
ダイヤルロックを外すと、セキを切った様に涙が溢れだした。
何故なんて考える余裕も無く、かけなれた番号を押した瞬間。
同時に個室の外から鳴り響くベル音。
その瞬間、空気も世界も何もかもが竜也を置き去りにして凍り付いた様だった。カタンと手から滑り落ちる、ケータイが便器の端すれすれで止まった。
なりやまない音の変わりに、個室のドアがふいに開いて。
彼が…顔を出した。
「み…かみ?」
仰ぎ見れば、そこには見なれた無愛想。
ゆっくりと彼が竜也の前にしゃがみ込むより前に…
その首に竜也の方から抱き着いていた。
「どうして?…」
叫びにもにた質問。泣き通した声は掠れて居た。
しかし、彼はそれには答えず、その身体を優しく抱き返しながら汚れた竜也の髪をいつまでもスイていた。
涙と精液でカビカビになった頬を指で擦って、少しだけ元に戻してから、
角度を付けて、深く竜也に口付けた。
「俺の事好き?」
耳もとで囁いた彼に、竜也は一つ頷いた。
何もかもすっかり事を終えて、グランドへ戻った時。彼女もまたすっかり元の姿に戻って居た。
すれ違い様の三上とは視線も合わせない二人。
「先輩、」
やや明るい声でそう言いながら渋沢に駆け寄って行くその姿を、振り返る事のない三上が黙って聞いていた。
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ああ、失敗しちゃった(泣)竜也の意味有るのか…。
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