one day2   何か調子でなくて、凄い駄作になってしまいました・・。






つーか。んでテメ−がここにいんだ?コラ。


ああ三上。いいだろたまには。

「今日は俺の客が来ると言っておいたじゃないか。」

「客が来るとはきーてたけど?」

こいつが来るとは一言もきーてねえ。

「部屋、開けてくれないか?」

困り顔で、苦笑いの渋沢。

「は?ダメ。気が変わった。俺の部屋が汚れんだろ。」

「もう十分汚いだろ。そっち(お前の)側は。」

思わず口を挟んだのは、扉の向こうで立ち往生を食らった水野。

「うっせー。黙れ。テメーとは話してねえ。」

「三上・・・。」


水野と顔をあわせてから、だめだこりゃ。とドアを閉める。

「すまないな、水野。せっかく来てもらったんだが。」

「いえ。」

「食堂へ行くか、それとも図書室で…」

「あ、ウチ来ます?」

−−−−−−−−。

一瞬の空白。

普段通りの水野が間を開けた克郎を?と言う顔で見る。

「ああ、お前がいいならいいんだが。休みの日にすまないな。」

「かまいませんよ。」

端切れの言い敬語。愛想の良い後輩ぶり。

とても、3年を追い出してサッカー部を乗っ取った反逆児とは思えない。

その態度。

わざわざ部屋のドアの前で繰り広げられるそのやり取りに。

「あ〜渋沢。耳が腐っちったんだけど〜」。とやじる三上。

学校も学年も違うのにわざわざ勉強会にかこつけて何教わる気だって?

「ふん。」

魂胆見え見えなんだよ。この淫乱。

・・・・・・。

運悪く鳴るケータイ。

「おい三上ーー?お前今日こねーの?お前に会いたいって子待ってんだけど?」

「あ、行けなくなった。」

ブツ。っと切る。

部屋が戻ってくりゃんな女興味ねえ。

もともと用なんて無いのに。ごろごろと無意味に過ごす貴重な休みの1日。


1時間後。嫌な足音が聞こえんだけどー。と思っていたら

案の定それは自分の部屋の前でぴたりと止まる。

「ねーーーキャプテン!!」

遠慮無しに開けっ広げられる部屋の戸。

「っれ?うわきったね−部屋。あ、三上先輩。キャプテン知りません?」

「しらねーな。」

「にしても、よくも半日でここまで散らかしましたねー。」

と散らばった雑誌と菓子の間に寝転ぶ三上の姿に素直に感嘆する。

「あうっさい。でてけ。」

ボスっと藤代の顔に開いたポテチの袋が飛んで来て、中身が散らばった。

「お前のせいで散らかったから。お前が片せ。」

「んなめちゃくちゃな〜〜。先輩マジでどうかしたんですか〜?。」

荒れちゃって。

と、にらみを利かす三上におくびもたじろぐ事無く、ずかずかと部屋に入って来る。

「まーーた水野と喧嘩したんすか?」

「は?誰それ。つーか別れたから。」

「えっ!?」

マジすか・・・?何で?

「しかも渋沢とお出かけ」

・・・・。

「マジすか!?……どこに?」

「ああん?なんでテメーに一々教えてやんなきゃなんねんだよ。」

笑顔は爽やかなまま、明らかに動揺を隠せない藤代。

「あいつん家。」

「どうもっ!」

「ああ?おい。テメ−本踏んでんじゃね……」

つーか行ってどうすんだ。あのバカ。

道も知らね−癖によ。

既に下階へとおりてった俊足にその声は届かない。

---------------。

また静寂。


一人でいる。と言うだけでまた余計な事を考えだす。嫌な時間。

襲うのは、孤独と。惨じめさと・・。

大体。あいつが俺に先輩とか付けた事があったか?

自分から愛想よく駆け寄って来た事があったか?

敬語使った事すらなくねえ?

嫌が応でも気になる態度の違い。

渋沢と俺と。


俺の前ではいつもふててる癖に。あいつの前じゃニコニコ、ニコニコ。

ムカツクンデスケド。

胸くそ悪りぃ。

そんなに良ければどーぞいってください。

とめねーから。

お前なんてこっちから願い下げ。


けどまだ、その姿をマトモに見たいとは思わない位には、

嫌いになったわけじゃ…ない。らしい。


どーせ初めっから気なんて会わなかったんだから、こうなるは時間の問題だったのだ。

付き合ったのは。偶然か。気の迷いか。

どちらにしたって嫌うも何も。好きなれなかった。それだけの話。

どうってことない。

辛いと思うのは。ただの惰性。


時計の音だけが響いていた。天上に反射する水面の影だけがゆらゆらと揺れて生きていた。

今頃……

何て考えが浮んで、急いで打ち消す。

勢い良く起き上がると、パソコンのスイッチを入れた。


「はあーーーーー!?ざけんな!お前ら皆んな氏ネ。氏ネ氏ネ。しねっ!」

こんな時に、ちんたら人のレスを読むのは御法度だった。

結局、逆効果にしかならなかったネットは諦め。

ベットの下から渋沢にすらまだ見つかっていない。

クラスのエロから貰った(パクった)秘蔵っ子を取り出す。

・・・・・。

やめた。

やめやめ。

試す相手もいない今。それは不毛なだけだった。


渋沢が出て行ってから3時間。

何をやっても手のつかない手が。何かを探そうと、空をさまよう。

そして既にやる事が尽きたことに。やっと気付いたのだった。

と言うか。

ムカ付いた。

正直ムカついた。

あんの親父顔のどこが俺よりいいってんだ!?

つーかよ。あいつの本性知りもしねーで。

何が渋沢先輩なんだか。シヌ程くだらねーーーー。


つーか、俺があいつに勝ってるもんて何だよ?

・・・・・・。

「ああ、そーいうことか。…そりゃーしょーがねーかもな。」

自嘲するしか無かった。

つぶやきは、誰にも聞かれて無いと知っていたから。

死んだって人前で言うものか。


「性格の悪さ位じゃ無いか?」

「は?…勝手にレスつけんな。」

戸口の所に立って居たのは、水野一人だけだった。

「つーか何勝手に入ってんの?」

「……三上。話、あるんだけど」

「俺はねーな。」


「だから品行良性のお坊っちゃんは。お坊っちゃん同士で付き合えばいいんじゃね〜の?」

「生憎。俺は自分と違う方が、いいんでね。」

いつもなら、いい加減自分で片せよ!何て言いながら。人の大事な雑誌も足でかき分けて来る所だが。

今日は、散らばった本を一つずつ片し。藤代に投げ付けて散らばったポテチの袋を拾うと、

ゆっくりと寝転ぶ俺の隣に座った。

「全く子供なんだから。」

「ああ?」

溜め息まじりに小さく呟かれた。

思いきり酷い顔で睨み付けてやろうと、見上げれば。

いつもの様なしらっとしたすまし顔。だが。それが、どこか困ったように寂し気だった。

ふんと鼻で笑う。

「やり直そうってか?」

「・・・俺は…そうしたい。」

「あっちがダメならこっちってか?」

「三上。」

ちょっと怒った顔が、今はそれを飲み込んでいた。

真顔で居ると元々きつい顔つきが、ちょっと困惑している。この顔が、

面白い。

どこからか、いつもの時間が戻って来るのを感じていた。

「俺はお前が……」

先は続かなかった。そう言って唇をかむ。

泣くわけないと判っていたが。

こいつの目から雫が落ちるのが怖くて。気付くと伸ばした手が勝手にその頭を引き寄せていた。

重ねる唇。

結局、その甘いような、懐かしい様な。水野の匂いに酔う。


「珍しいじゃん、あんたから告って来るなんて。」

「たまにはな…」

たまには。服を着たままベットに並んで座って話をするのも良い。かもな。

あんたとは平等でいたいから。




夕焼けを背に二人で帰る道。

「で、結局、今回は何時間だったんすか〜?」

別れたの。

「2日。だったかな」

「うわ、結構長いっすね。」

「そうだったか?」

「最近にしてはね。…俺今度こそ、水野がキャプテン狙うかと思って」

「焦ったのか?」

「・・・・はい。」

プっと吹き出す渋沢を軽く肘で突いて膨れる。

「俺に内緒で水野と出かけたりするから…。」

「信用ないな。」

「心配してんすよ!」

「あっ」

苦笑いをしながら、何気なく、部屋のドアを開けようとした渋沢を藤代が制す。

「俺の部屋、行きませんか?」

「…ああ、そうだな。」

「・・・キャプテン、」

「ん?」

「で、今日、水野と何してたんすか?」

間。

「キャプテン?」

「ん〜?」

笑顔。

「-------------・・・。」



「竹巳ーー聞けよっ!!!!」

「あ、やだから。やだからせーじ。」

「キャプテン今日絶対水野と何かあった。絶対!」

「あ。あり得ないから」

「何でだよ。言ーきっちゃってさ。」


「今日一緒に居たの俺だもん。」

「たっ-------------!!!!!!」


「嘘だってば。」

竹巳お前。最近変わったよなー?

そうでもないけど?



次の日。三上の部屋には。昨日の三上と化した藤代が待っていた。


キャプテ〜〜ン。テメーの後輩が俺の部屋散らかすんすけど〜。

「すまない三上…本当に。」

つーか。俺も実は昨日からお前に聞きたいことあったんだけどよ〜。


「今さあ…お前何について俺に謝った?」


完。



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三上が酷いですね。実生活でこんなウダウダ言う男が居たら、大半の方はグ−が飛ぶと思います。
読んでくれてありがとう。アップしようか悩みつつ結局だしてしまいました。水野別人だし。すいません(ーー;)



















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